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「砂の埋もれた王国・楼蘭」と「彷徨える湖ロプノール」に関する文献は少なくないが、最も古い記述は漢代の『史記』(匈奴列伝など)で、『漢書』等にも記載されている。しかし、19世紀末から20世紀初等にかけての外国隊の中央アジア探検記が、私達に馴染みがあって面白い。中でもヘディンの楼蘭とロプの探検記が、砂漠への憧憬を誘う。 最近、出版された日本の書物も多くなったが、とりわけこの地域に関する情報源としては、NHKのシリーズ「絲綢之路・シルクロード」(82年)が圧巻で、続いて朝日新聞社の「楼蘭探検隊」時(88年)の記録と写真が最も新しい。また楼蘭に関しての歴史考古学の権威は目下、早稲田大学名誉教授の長澤和俊先生が世界的に有名で、96年その研究の大書『楼蘭王国史の研究』(雄山閣)が先生の楼蘭に関する集大成となっている。先生は朝日の探検隊に同行されているが最近は吐魯番遺跡を中心に研究されている。 「楼蘭」 −流砂に埋もれた王都− ヘルマン著 (平凡社東洋文庫1) 「中亜探検」 橘瑞超書 (中公文庫) 「さまよえる湖」 スウェン・ヘディン著 (白水社ほか) 「シルクロード」 深田久弥著 (角川選書) 「写真集−シルクトード」@AB NHK取材班 (NHK出版) 「絲綢之路・シルクロード」@ABC NHK取材班 (NHK出版) 「楼蘭王国に立つ」−シルクロード砂漠の20日間− 屠国壁著 (NHK出版) 「湖が消えた・ロプノール」 石井良治著 (築地書館) 「楼蘭古城にたたずんで」 長澤和俊著 (朝日新聞社) 「楼蘭探検」−朝日新聞楼蘭探検隊 (朝日新聞社) 「私の西域紀行」 井上靖著 (文藝春秋社) 「小説・楼蘭」 井上靖著 (文庫他) 「崑崙の玉」 井上靖 (文藝春秋社) 「楼蘭王国の悠久の美女」 −朝日新聞社− 「スウェン・ヘディン展」 −朝日新聞社− 「砂漠の果ての楼蘭」 西燉著 (朝日ソノラマ) 「地球の歩き方・シルクロード編」 ダイヤモンド社 |