6月4日初めての臨床研修医
臨床研修指定施設(複合研修方式)になったことから、今月(6月)から臨床研修医が来ています。
今年、昭和大学歯学部を卒業し愛知学院で矯正を学ぶために名古屋に来られた先生です。
名古屋から半田まで1時間以上かけて電車で通っています。6月から11月まで、わずか4ヶ月間の臨床研修ですががんばってほしいものです。
従たる施設の研修の在り方と言うとちょっとおおげさになってしまいますが、これからの研修の様子などを通して、一緒に考えていきたいと思っています。

6月7日視力と焦点


近藤先生が一生懸命デジタルカメラの練習をしています。病態の説明や診療の記録のためにどうしても必要になるので、早い段階でマスターしなければならないからです。
しかしそれ以上にカメラは彼女にとって歯科医に必要な「視る」力を養うためにとても大切な道具だと考えています。

下の写真の左側は最初に彼女が行ったTEKと仮封材の充填です、彼女はこれでいいと判断しました。
しかし撮ったデジタル写真をみたら、彼女はどこが悪いのかすぐ判断できるのです。
同じ目で見ていながら、見え方が全く違うということになります。
写真で見たのは「知っている知識」につながり。実際の目は自分のできることしか見えない。
自分の目は見えているのに、見るべきところに焦点が合っていないと言ったらいいのでしょうか。
これは、臨床研修医に共通した問題点だと考えています。
カメラを通してすこしずつ厳しい目を養ってほしいものです。

8月6日CR充填
臨床研修医が当初悩まされるものにCR充填があります。 
上の写真は近藤研修医の2ヶ月目に入ろうとしている時のものです。左下3番の近心隣接面カリエスのCR充填を終了して「チェックお願いします」と言ってきた時の状況です。
信じられないことですが、近藤研修医はこれで良いと判断したのです(可哀想だと思いましたが今までで一番ひどい症例を例に出しました)。
治療を代わり私が修正研摩した状態が下の写真です。
このような根尖側にオーバーハングを作ってしまう失敗は5級のCR充填にも共通しています。
探針でチェックをするという単純なことが頭から抜けてしまっているのです。
「根尖側にオーバーハングが残っている」と常に考えていられるかどうかがその差になっているようです。

近藤研修医も3ヶ月目に入り診療室内での立ち振る舞いもだいぶ板に付いてきました。
クラウンの印象やTEKも無難にこなすようになってきましたし、最近ではインレーの形成・印象だけでなくインレー製作にもトライしています。
しかし、あまり目を広げ過ぎないで一つずつ問題を解決していってほしいと考えています。
簡単に考えがちなCR充填が以外と難しいのです、このような基礎的な技術を早いうちに確実に修得する、大事な事だと考えています。


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