infection院内感染対策

12外科用治療器具の滅菌システムと使用ルール

外科用治療器具の滅菌システム

外科用治療器具だけの特別な滅菌システムはありません。基本的に器具類はすべて滅菌バッグにいれられ滅菌されているからです。しかしごく一部の器具類はラップされそのうえに滅菌バッグに入れられ二重の包装で滅菌保管されているものがあります(図中ブルーの滅菌バッグ)。
特に必須だと考えているわけではないのですが、より確実性を期して、骨移植用器具類やインプラント用器具類などはCSRステリラップで包装したうえで滅菌バッグにいれられ滅菌保管されているのです。これらの器具類は滅菌後の保管期間にも注意をはらっています。
他の器具類は滅菌バッグの日付けを1ヶ月でチェックしていますが、これらの器具類は使用前日に滅菌することを原則にしているのです。

CSRステリラップはFeedで購入したものを使用しています、使用方法は図の通りです。

外科用治療器具の使用ルール

いわゆる医科の手術室に近い処置環境です。治療中、手に触れる可能性のあるものはすべて滅菌してあり、グローブも滅菌済みグローブを使用しています。そのため術者は滅菌環境を守るための厳しいルールから解放され自由に手指で処置を進めていくことができます。
しかし、村井歯科ではこのような環境下で処置が行なわれるのは全体の数%にすぎません。
インプラント等ピンセットを介しての処置が難しいごく一部に限られているのです。村井歯科での滅菌・消毒システムの大きな目標は、このようなすべて滅菌環境を整えることなく、未滅菌グローブを使用しながらでも滅菌的処置ができるシステム作りとその実践にあるのです。村井歯科の院内感染予防対策の大きな特徴が95%以上を占める一般の歯科診療での滅菌対応に重点を置いていることを理解して下さい。